2010年2月


2/28(日)

2月が終わる。今日は、やけに風が強かった。
寒さのピークは完全に過ぎたようなのだが、
今になって、まっきーの置き土産のカイロを
全く使ってないことに気付いた。
どう考えても2月の中旬に使うべきだった。
置き土産の中には、
醤油やビニール袋に入った麻薬みたいな塩もあるのだが、
それも全然使ってない。
せっかくなので、残りの一ヶ月で
がんばって醤油を使い切ろう。
塩の方は…、放置かな。麻薬かもしれんし。


2/22(月)

今日は学食が休みだったので、
お昼によしふみ君と中華料理の店に行った。
店に入ると、Galois Trimester に参加している中国人の学生がいた。
顔はよく見るのだが、僕は話したことがない人だった。
見た感じ、年は僕と同じかちょっと下かぐらいだろうか。
よしふみ君は、知り合いらしく、最初にひと言ふた言しゃべっていた。
しばらくすると、その中国人の学生は食事を終えて店から出て行った。
出て行くときに、よしふみ君に中国語で何か言って
よしふみ君がちょっと驚いた雰囲気だったので、
なんて言ってたのか聞いたら、
僕ら二人分の代金も払って行ったらしい。
意味不明すぎるが、
これはかなりの度量がうかがえる。
ちなみに僕はたけし先生に奢ってもらったことは一度もない。


2/18(木)

ブリューユ先生というえらい先生がいる。
少なくとも僕はえらいと思っている。
今日あべ○先生のセミナーの時に
僕の前の席にブリューユ先生が座っていた。
セミナーが始まってすぐにポスドクっぽい感じの人が
遅れて教室に入ってきた。
席はわりと埋まっていて、
その人は端の席に座っていたブリューユ先生の隣に来て
中の席に入れて欲しそうな雰囲気をかもしだした。
そしたらブリューユ先生は席から立ち上がった。
ここは、その奥の席に座らせてもらって、
ブリューユ先生に感謝と敬意の気持ちをこめて、
めるしーと言うべきところである。
ところが、その人は何を思ったのか、
ブリューユ先生の座っていた位置にドンと座って
そのままセミナーを聞き始めた。
さすがに、これはないと思った。
ブリューユ先生はキレてもいいところである。
ところが、ブリューユ先生は、
ちょっと困った顔をしたあと、
その場の床に座ってセミナーを聞き始めた。
さすがに、これもないと思った。
ちょうど僕の横にスペースがあったので、
奥につめて隣に座っていただいた。


2/14(日)

こんにちは。JSPS の先端研究拠点事業で
フランスに派遣されております今井です。
どうぞよろしくお願いいたします。

今回私が派遣されているのは
パリの Henri Poincaré 研究所で行われている
Galois Trimester というプログラムです。
p進 Galois 表現の周辺に関するセミナーや講義が
3ヶ月間行われるというプログラムで、
世界中から多くの研究者が参加しています。
私も今回のプログラムのテーマには
非常に興味を持っておりますので、
今後の研究に生かせればと思っております。

私は1月3日からの滞在で、
今はプログラムのちょうど半分が終わったところです。
私が参加している講義について少し紹介してみようと思います。

火曜日の午後にはシュニビエさんの講義があります。
シュニビエさんは非常にイケメンです。
どれくらいイケメンかというと、
なかむら けんたろう さんが、
「シュニビエさんとなら寝てもいい」
と言ったほどです。
なかむらさんはガチなので笑えません。
あとシュニビエさんは One Piece の大ファンらしいです。
彼の研究によれば、One Piece のフランス語版は
One Piece の英語版よりも、
原作のニュアンスがきっちり翻訳されているそうです。
One Piece の今後の展開から目が離せません。

木曜の午前にはエニアールさんの講義があります。
エニアールさんの講義は非常にエレガントです。
エニアールさんは結構年配の先生なのですが、
まず風貌がエレガントです。
フランス語で行われる説明もエレガントな気がします。
私は全く聞き取れないのですが…。
あと板書も非常にエレガントな筆記体で書かれています。
あまりにエレガントなので私にはさっぱり読めません。
でもエレガントなのでいいと思います。

少し長くなってきたので、今日はこの辺で。


2/12(金)

たまに冷凍庫の中身が溶けていることがあるので
前々からおかしいとは思っていたのだが、
どうも僕のアパートはしょっちゅう停電しているらしい。
昨日部屋に帰ったら、すぐに停電して真っ暗になった。
外を見ると他の建物の電気はついているので、
どうもこのアパートだけのようだった。
すぐに隣人たちが部屋から出てきて
なにやらフランス語で議論していた。
僕が出て行ってもしかたないので、
隣人たちに任せることにして速攻で寝た。

夜中に一度目が覚めたが、まだ停電してた。
隣人がんば!と思って、もう一度寝た。

朝起きたら復旧していた。
隣人おつ。と思った。
が、シャワーを浴びて出てきたら、また停電した。
停電した瞬間、この上なく気分が沈んだ。
ドライヤーが使えないので、髪を乾かすことも出来ずに
研究所まで歩いて行った。
死ぬほど寒かった。


2/10(水)

今日はあべ○先生に誘われて、二人でモロッコ料理を食べに行った。
パリの生活で困ったことはないかとか、
ずいぶん気にかけてくれているようだった。
食事のあとは、近くのパリの町並みを色々と説明してもらった。

あべ○先生が僕のような下っ端の学生に気をかけてくれるのは、
もちろんあべ○先生が親切な人だからなのだが、
彼がたけし先生のことを非常に尊敬していて
僕がその学生だから、
というのも大きいように思う。
単に僕の推測なので、全く尊敬してないかもしれないが。
いずれにせよ、僕は自分の境遇に感謝しないといけない。

おまけに今日は、あべ○先生に食事代まで出してもらってしまった。
ちなみに僕はたけし先生に奢ってもらったことは一度もない。


2/6(土)

声調より、有気音と無気音の聞き分けのほうが
遥かに難しいことに気付いた。
全然わからん。

パリに住んで一ヶ月経ったが、
いまだに部屋の脱衣室の扉を内側から開ける方法がわからないので、
いつも扉をちょっとだけ開けたままにして使っている。
今日、2月の家賃を受け取りに、大家さんがアパートに来たので、
「この扉、どうやって内側から開けるんですか?」
って聞いたら、めっちゃ得意げに
「内側からは開けられないから、こうやって
ちょっとだけ開けたままにしとくんだよ。」
って言われた。


2/5(金)

今週から、なかむら けんたろう さんが来た。
最近は、なかむら けんたろう さんに
日本から持ってきてもらった本で、中国語を勉強している。
やはり声調が難しい。
でも英語の r と l とは違って、
聞いて違うことは確かにわかるので
経験をつめば何とかなるのかもしれない。


inserted by FC2 system